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早池峰神楽

 早池峰岳神楽は岩手県花巻市大迫町岳に鎮座する早池峯神社の奉納神楽です。
早池峯神社は、平安時代の大同二年 (八〇七) に東子岳 (早池峰山の旧称) の山頂にお堂を作ったのが始まりと伝えられています。
 北上高地の最高峰・早池峰山は、古来から霊山として、多くの人々の崇敬を集めた信仰の御山でした。その山麓には、早池峰大権現を祀る別当寺として正安二年 (一三〇〇) に開設された岳妙泉寺という真言密教の寺があり、寺の門前には岳六坊と呼ばれる修験山伏たちの住まいがありました。そこに住む修験山伏たちが、数百年間にわたり舞い伝えたといわれるのが岳神楽です。


早池峰神楽 江戸時代に入り、盛岡藩は岳妙泉寺を東の鎮山・祈願所として庇護するようになりました。そして、藩主の命により、慶長十五年(一六一〇) から三年間をかけて妙泉寺や新山宮 (現在の早池峯神社拝殿) などが寄進されました。
岳神楽で使用する幕には早池峯神社の名を中央に、その神紋を左右に染めています。

江戸時代には盛岡南部家の祈願所であったことから、その家紋の 「向かい鶴」 が神紋として継承されています。

 

この山深い地に伝承されてきた神楽が、世に知られるきっかけとなったのは、昭和六年、民俗芸能研究者の本田安次先生の訪問でした。本田先生は、早池峰の麓に伝わるこの神楽を鑑賞するや、「能」や 「歌舞伎」 などが大成する以前の中世芸能の要素を感じ取り、広く紹介されました。

 

昭和三十四年には岩手県指定無形文化財となり、昭和四十五年の「大阪万国博覧会」 やNHKの 「芸能百選」 にも出演を果たすなど、その名は次第に全国に知られていきました。
昭和五十一年五月、大償神楽とともに 「早池峰神楽」 と総称して、国の重要無形民俗文化財第一号の指定を受け、今では全国各地のイベントに招かれて演じているほか、海外へ招聘されることも多く、カナダ都市公演をはじめとして、フランス・アビニヨン演劇祭、ロシア・チェーホフ演劇祭などに、日本を代表する民俗芸能として招待されています。

 

神楽を楽しもう ― 毎月第2日曜日は「神楽の日」 ―

 

岳神楽写真

岩手県花巻市大迫町では、地元3団体が毎月第二日曜日を「神楽の日」と定めて定期公演を開催。

公演団体は国の重要無形民俗文化財の早池峰神楽を構成する岳、大償(おおつぐない)の両神楽と市指定無形民俗文化財の八木巻神楽。

毎月1団体が、町中心部にある早池峰ホール(花巻市大迫交流活性化センター)で披露する。

詳しくはイベント情報をご覧ください。

 

 

 

早池峰岳神楽後援会事務局

岩手県花巻市大迫町外川目34-3-17

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